なすノート@一条工務店で建てたコの字の平屋

一条工務店のi-smartで、中庭を囲むコの字の平屋を建築中。育児や趣味についても書いていきます。

子どもの脳の発達に一番重要なことは「遊び」である理由

子供の将来について考えない親はいないですよね。

 

早い時期から、英語の教育だったり、音楽の習い事だったりさせている親御さんも少なくないのではないかと思います。早ければ早いほど、身につくスピードも速いですし、他のことの差もつけることができると思いますよね。

 

僕にも一人娘がいます。

彼女が将来どの職業に就くにしても、その選択肢を持つためにも難関大学などに進学してほしいと漠然とでも考えていたりします。

 

では果たして、子供にとってどのような教育が一番大切なのでしょうか。

 

この記事での結論は、「遊び」こそが子供の脳の発達にとって最も重要であるということをお伝えしたいと思います。

 

 

外で遊ばない子供の学力は低下する

1年前の記事ですが、衝撃的な内容なのでよく覚えています。以下の記事のタイトルをご覧ください。

 

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タワーマンションの高層階に住む子供の学力が低下する!?ということだそうです。これは筆者である家庭教師である方が体感として感じていることだそうです。

 

例えば、以下の例

Bくんは、算数の足し算が「増えること」というイメージを持ち合わせていない。外遊びの経験が少ないBくんは、公園で砂を集めたり、バケツに水を入れたりといった実体験がないから、「合わせる」「加える」「集める」「一緒になる」といった表現に対して、どういう状態かイメージが持てないのだ。そのため「この問題は足すの? 引くの?」とトンチンカンな質問をしてくる。嘘だろうと思うかもしれない。でも、これは本当の話だ。

(参考:タワマン上層階の子「成績は低迷」の理由 | プレジデントオンライン

 

B君のお母さんは教育に熱心で、単純な計算問題なら得意なようですが、文章を理解することが苦手で、文章題などはとんちんかんなことになるようです。

 

タワーマンションでは、階下に行くのが面倒なので、外に行く機会が減り、結果として体感的に物事を考える能力が衰えるのではないかというのが記事の内容でした。つまり、B君の学力はその子自身の問題というよりは、外で遊ぶ機会が減少し、刺激が少ない環境にいたことで、体感的に身につくイメージが育たなかったことが原因というのです。

 

これはタワーマンションが悪いからやめよう。ということではありません。重要なことは、子供にとって外で遊ぶことや外部から刺激をたくさん受けることが、実は足し算や引き算を勉強する上でも大きな影響を与えていたということなのです。

 

一見関係なさそうな、「文章題を解く」、「課題を解決する」、といったことが、外で遊んできたことや、外の世界との関わりで培ってきたことと関係があったのです。実は人間は全く無から想像することはできなくて、ある程度実体験に基づくイメージを持つことで、概念的な事柄を理解することができるのです。そういう部分を実体験として理解しているところが、この記事の面白いところです。

 

子供にとって「遊び」は酸素と同じくらい大切なモノ

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子供の最大の仕事は「遊ぶこと」である、というのはよく言われることですよね。では、「遊び」によって、その後の人生にどのくらい影響があるのでしょうか。

 

難関大学・難関資格などを突破した子を持つ親を対象にした調査によると、子供に「思いっきり遊ばせた」人は、難関突破した子の親は35.8%に対して、そうでない子の親は、23.1%となっている。その他にも、「遊び時間を子供と共に過ごす」「好きなことに集中して取り組ませること」などを意識的にやっているケースが多いことが分かったそうです。

 

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子どもの幼児期の「遊ばせ方」が難関大学の合否を決める!? | 消費インサイド | ダイヤモンド・オンライン

 

「遊び」というのは、単なる「遊び」以上に、子供に与える影響が大きいということが分かりますね。将来的な、学力にも影響するのであれば、これを軽視することはできませんね。

 

ただ、「遊び」といっても難しく考える必要はありません。みなさんがイメージされているもので良いのではないかと思います。ただし注意しなければならないことは、「遊び」を大人がこれと決めつけないことです。子供の自主性に任せて、本来の遊び方ではない遊び方を子供たちが自分で見つけて遊ぶ、ということが、子供たちの考える力を伸ばし、創造性をはぐくむようです。

 

発達心理学が専門のお茶の水女子大学の内田伸子名誉教授が次のように語っています。

内田名誉教授は、「遊びっていうのが自発的な活動ということを理解していない方がほとんどだと思う。字が読めるとか計算ができるとかいうことに価値を置きがちだが、実はそういう事は、遊びの中で土台になるような活動が起こっている

"遊ぶ子は賢くなる"調査まとまる | 子ども・子育て | NHK生活情報ブログ:NHK

 

親がさせたいことではなく、子供がやりたいことを遊びとしてやらせることが重要であると語っています。これについては、僕も同意です。僕自身も遊びを通じて多くのものを学んできたと思いますし、子供もそのように成長してほしいです。

 

「共有型」の遊びが子供を成長させる 

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また、大人も一緒に混じって遊ぶことも奨励されています。大人も子供と一緒になって楽しむ、という行為が人間関係を築く上での学びになるようです。これを「共有型」の遊びであるとしています。逆に、親が遊び方を決めてしまうのが「強制型」と呼ばれます。難関突破した子供は、もちろん「共有型」の親が多いようです。

 

僕の親戚に、アメリカ人の叔父さんがいるのですが、弁護士をやっている方で、とても頭が良く、話も面白い叔父さんです。子供との関わり方もすごくて、とにかく子供とずーっと遊んでいるんです。普通なら、疲れて休みたくなるくらいずーっと遊んでいる。子供が飽きるまで。孫ともずっと遊んでいます。

 

その結果かどうかもわからないですが、おじさんの娘さん(つまり従弟ですが)は2人ともアメリカでも難関の大学に入っています。そして、とても優秀で人間的にも魅力的な方々と感じます。そのような子供に育てられたのが、こういった遊びを通じたものなのかなと感じています。

 

子供を成長させるには、少し難しいことをやり遂げさせることなのではないかと思います。それは、子供が独自でやるのは難しいため、大人がある程度コントロールしながらやらせることが大事なのではないでしょうか。そのために、親は子供と一緒に遊ぶべきなのです。

 

早期教育は本当に必要か

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子供が小さいうちから、早期教育を取り入れる親は多いと思います。英語の勉強だったり、記憶力アップだったり、種々様々な教育がありますよね。これって、本当に早いうちからやる意味があるのでしょうか。

 

「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」という本で、そのことについて、まとめられていたので紹介します。

遊び中心の保育園と、知識中心の保育園で、子供たちがその後どのようになったかを調査した結果があるそうです。どうなったと思いますか?結果は、初めは学力に差があったものの、すぐに差は縮まったそうです。一方で、知識中心の保育園のほうが、犯罪を犯した割合が3倍も上がったようです。

 

原因はいろいろあると思いますが、知識中心の詰め込み教育の場合、それが子供にとって適切なものでなければ、親からのプレッシャーによるストレスのほうが大きくなり、悪い影響が出たものと思われます。

 

もちろん、早期教育も適切な内容であれば、効果はあると思います。ただ、それは知識を得るとか、言語を習得する、ということではなく、教育を通じて、社会性や問題解決力を向上させるような、学力のベースとなる、「非認知能力」を向上させることを目的とするべきだと思います。

 

「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育

「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育

 

 

歩くことは脳を育てる最高の遊び

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遊びをさせたほうが良いという話をしてきましたが、遊びといっても何も難しいことを考える必要はないと思います。1歳~2歳のうちは、ただ「歩く」という行為が、最高の遊びになると思います。

 

上で書いていることは、「新版 赤ちゃんの脳を育む本」という本で紹介されている内容です。個人的には、この本の中で一番面白いと思った内容です。

 

歩くことは遊びである、学びでもある。歩くことで、子供にとって脳を育てる最高の行為になる、いうことがすごく新鮮でした。「歩く」ことは人間にとって最も基本的なことであるので見逃しがちですが、子供たちが受ける刺激はすさまじいものがあります。

 

例えば、いま自分はどこにいるのか、どこに行こうか、今どのくらい進んでどこにいるのか、ということを「歩く」という環境を刻一刻と変わる瞬間ごとに、考えて脳内で地図を構築しているのです。これを認知地図と言います。地図を作り上げ、記憶することで、記憶力も上がります。また、「歩く」ことで、運動にかかわる脳も発達します。

 

家の中でおもちゃで遊ばせるだけではなく、外に散歩に行くだけで子供にとっては大きな学びになり、脳の成長を促すことになります。

 

子供を外に連れ出すのは大変ですし、親もかなり疲れます。でも、子供の成長にとってとても大事なことであるのであれば、意識的に外に連れ出すようにしたいものです。

 

新版 赤ちゃんの脳を育む本

新版 赤ちゃんの脳を育む本

 

 

まとめ:三つ子の魂百まで

三つ子というの3人兄弟という意味ではありませんよ。3歳の子供の性格は、死ぬまで変わらないことを例えたものです。

 

このことわざもいい得て妙です。子供の脳の発達は3歳までと一般的には言われています。その後も成長はするのですが、著しい発達が3歳までに起こるのです。そこで培われたものは、その後にも多大に影響を与えるのです。

 

ただ、それは詰め込み教育だったりすればよいわけではなく、比較的自由に子供を遊ばせることが大切なことなのではないかなと個人的には考えています。

 

もちろん、絶対的な答えはありません。子供1人1人にそれぞれの特徴があり、適切な学びがあるはずです。いろいろな教育論や、子育てメソッドがあると思いますが、そういうものはもちろん参考にしつつ、実際に子供とかかわりながら、何が良いかを探っていくことも大事だと思います。子供の目を見て、子供の感情を大事に見つめて、何が大事であるかを見つけていくことが、最も大事なことではないかと思っています