『家の広さ』はどのくらい必要なのか?満足できる広さは?

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どうも、なすくす(@nasukusu)です。

 

 注文住宅を検討されている方や住宅を購入したいと思っている方が一番最初に悩むのが『家の広さ』ではないでしょうか。

 

もちろんですが、できるだけ広い家にしたいものですが、広くすればするほど家というのは高くなってしまいます。坪単価という言葉があるように、面積(坪数)に比例して家の価格は高くなります。

 

なので、購入できる範囲でできるだけ広い家にする、という感じになっていることが多いのではないでしょうか。でも、それは本当に必要な広さなのでしょうか。暮らしやすい広さなのでしょうか。

 

今回は、『家の広さ』について、満足度やコスパという観点での我が家で考えたことについて紹介させていただきます。

 

ちなみに、ここでいう『家の広さ』は延床面積(各階の床面積の合計)のことになります。上下の広さまで入ると3次元的なことになるのでここでは考えないことにします。

 

 

『家の広さ』の単位は「坪」「帖(畳)」「㎡(平米)」の3つ

家の広さによく使われている単位として、「坪」「帖(畳)」「㎡(平米)」の3つがあります。注文住宅だと「坪」が使われていたり、マンションなどは「㎡(平米)」が使われていたり、間取りの中には「帖(畳)」が書かれていたりと実際かなりわかりづらいですよね。

 

「㎡」は学校でも習う単位なのでイメージがつくと思いますが、「坪」や「帖(畳)」は家の広さでしか使わないのでどのくらいの大きさかはわかりにくいですね。

 

「畳」は文字通り畳1枚分の大きさなのですが、この畳の大きさが地域差があり、同じ○畳といっても㎡で表すと全然違っていたりします。

 

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(出典:https://woman.chintai/article/knowledge/0726_edoma_toha/

 

一般的には、「帖(畳)」=1.65㎡で計算されることが多いようです。

また、「坪」は約3.3㎡で計算されます。「帖(畳)」の2倍の大きさであると考えればそんなに難しくはなさそうです。

 

まとめると以下のようになります。

単位変換
  • 1坪 = 3.3㎡  = 2畳
  • 1畳 = 1.65㎡ = 0.5坪

 

注文住宅である場合、「坪」や「帖(畳)」を使うことが多いかなと思います。もし単位変換して計算したい場合は、Googleで「坪 ㎡」などと検索すると計算機が出てくるので簡単に計算できます。

以下のような計算機が出てきます。

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最低限の広さと豊かな暮らしに必要な広さ

ここからは家の適正な広さについて考えていきます。

 

適正とはいっても人によって異なると思いますので、まずは国が定めた基準をもとにしてみます。「住生活基本計画」の中で定めている家の広さの水準があり、これには「最低居住面積水準」「誘導居住面積水準」の2つあります。

 

「住生活基本計画」の中で定めている家の広さの水準
  • 最低居住面積水準・・・最低限の広さ
  • 誘導居住面積水準・・・豊かな暮らしに必要な広さ。さらに都市とそれ以外の地域によって「都市型」「一般型」の2つに分けられる。

 

面積は以下のようになります。平米(㎡)の表示が基本になります。畳や坪は僕が計算したものなので誤差があるかもしれません。

 

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戸建てを購入されている方は、お子さんがいれば3~4人家族であることも多いと思いますが、その場合は最低でも15坪は必要だよね、ってことになります。豊かに暮らすためには38坪という風になっています。今の感覚的には、38坪は結構大きめの家かなと思います。

 

あくまで地域ごとの居住環境を行政が整備するための目標値に過ぎませんが、ある程度どのくらい必要かという目安にはなりますね。ただ、これよりも数値が上でなければダメというわけではなく、あくまで平均的な家の水準の話と理解したほうがよさそうですね。

 

上記の数値は人数によって変わってきますが、5人以上についても以下の計算式で計算可能です。

 

最低居住面積水準の計算式

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誘導居住面積水準の計算式

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実際にみんなが住んでいる『家の広さ』について

国からはこれくらいの広さがあればよいよね、という目安の数値はわかりましたが、実際のところどのくらいの広さの家に住んでいるのでしょうか。 

 

実際の『家の広さ』の全国平均

総務省の統計局のデータから、どのくらいの人が「最低居住面積水準」「誘導居住面積水準」以上の家に住んでいるかを見てみましょう。ちなみに持ち家の人のみここでは紹介します。

 

結果から言うと、全国平均は以下のようになるようです。

家の広さの全国平均

「最低居住面積水準」・・・99.3%

「誘導居住面積水準」・・・72.0%

(参考:統計局

 

持ち家の人のほどんど(99.3%)は最低限の広さ以上になっているようです。一方、72%の人(3人に2人以上)は豊かさに必要な広さ以上の家に住んでいることになっているようですね。

 

フラット35利用者調査

これは単なる割合なので、みんながどのくらいの広さの家に住んでいるかはわかりませんね。そこで、フラット35利用者の平均値について調べてみることにします。これは住宅ローンであるフラット35を利用している人の家の状況が分かるので、全ての持ち家の人の平均ではないのですが、大まかには全国平均が出せると思います。

 

その結果は以下になります。

全国平均
  • 注文住宅:125.8㎡
  • 土地付き注文住宅:111.5㎡
  • 建売住宅:101.1㎡
  • マンション:67.6㎡

 

注文住宅が一番大きく125.8㎡もありますね。これは、誘導居住面積水準(一般型)の4人の広さ125㎡より少しだけ大きいですね。これは首都圏であってもそれほど変わりませんでした。土地付き注文住宅や建売住宅はそれよりも低めですね。マンションは注文住宅の半分くらいになっていますね。

 

満足度から一番良い『家の広さ』を考える

全国の住宅の面積については上で大体わかってきたと思います。だったら一番よいのはどのくらいなんだ?という疑問が出てくると思います。

 

当然ですが、平均値がイコール良いというわけではないと思います。

なので、どのくらいの広さがあれば適正なのかを次に調べたいと思います。

 

ちょうど家の広さによってどのように感じているかをまとめている住宅の幸福度分析をしているレポートを見つけたのでこれを使って紹介します。

 

満足度(幸福度)について先に説明しておくと、以下の5項目について0~10点の点数をつけて、それらの平均値をとったものを点数としています。

  • 心身ともにリラックスできる
  • 自分らしくいられる
  • 毎日、幸せだと感じる
  • ずっとこのまま住み続けたい
  • 家の中で、今この瞬間に感謝する気持ちを感じる

 

満足度調査の結果としては以下のようになっていました。

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この中で一番満足度が高いのが「100㎡以上~150㎡未満」ですね。これは国が定めた誘導居住面積水準(一般型)の3~4人の広さの家になりますね。広ければ広いほど良いということになっていないのが面白いです。1家族であればこの程度の広さがあれば十分であるということですね。

 

確かに「100㎡以上~150㎡未満」が一番大きいですが、「90㎡以上~100㎡未満」もそれほど大きく違いがないことも分かりますね。90㎡というと27坪くらいになります。都市型誘導居住面積水準では4人家族にちょうど良い広さのようです。

 

感覚的に言うと、「70㎡以上~90㎡未満」もそれほど大きな差はないですね。「~70㎡未満」までの上がり方比べるとほぼ横ばいに推移しています。

 

これをもとに考えると、大体「70㎡以上~200㎡未満(21坪~60坪)」の広さが幸福度が大きいように思います。理想としては「90㎡以上~200㎡未満(27坪~60坪)」あたりがよさそうです。

 

ただ、これだと範囲が広すぎるので、次ではコストパフォーマンスで一番良い広さを考えていきます。

 

 

結論:満足度・コスパが一番良い『家の広さ』は?

基本的には、家のサイズが大きくなればなるほど、家の価格は高くなります。なのでできるだけ小さいサイズで、満足度が高い家であるのが適正な広さであるといえるかなと思います。

 

坪単価は各メーカーによって異なりますが、ここでは一律1坪=60万円で考えてみます。厳密には家が広くなるほど坪単価は安くなるのですが、計算のしやすさから一律にしました。

 

コストパフォーマンス(コスパ)を表現するために「コスパ度」(これは僕が勝手につけた名前です)を計算してみました。「コスパ度」は「満足度の数値÷価格」で計算したものです。満足度が高ければコスパ度も高くなり、価格が安くなってもコスパ度は上がります。そのちょうどよいバランスしたところを見ていきます。

 

注意点として、実際のところ坪単価は「コスパ度」は面積大きいほどグラフよりは高くなると思います。これはハウスメーカーによって異なってくるので、下記はあくまでイメージと考えてください。

 

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ちなみに4人暮らしの「最低居住面積水準」である50㎡以上のみを計算しています。

 

コスパが一番良いのが「70㎡以上~80㎡未満(21坪~24坪)」の広さになっていますね。実際のところは「90㎡以上~100㎡未満(27坪~30坪)」付近もかなり高いし、厳密な計算をするとこのあたりのコスパが良くなりそうです。

 

結論をまとめます。

 

『家の広さ』結論

コスパが良い『家の広さ』は、

「70㎡以上~80㎡未満(21坪~24坪)」

「90㎡以上~100㎡未満(27坪~30坪)」

 

満足度が一番良い『家の広さ』は、

「100㎡以上~150㎡未満(30坪~45坪)」

 

 

最後に

『家の広さ』について紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。

 

ある程度分かりやすさを優先して書かせていただいたので、細かい部分でおかしなところがあるかもしれません。また結論として「これが良い」という形で書かせていただいていますが、僕が紹介したのは一つの分析結果であり、あくまで広さの目安として考えていただければと思います。

 

結論として書かせていただいた広さであっても間取りによっては満足できなかったりしますし、逆も然りです。広さは家の一要素でしかないというのは注意されたほうが良いかなと個人的には思います。

 

僕としては「家は大きければ大きいほど良い」という固定観念を捨てていただけたらなと考えています。それよりも間取りの機能性や使いやすさを考えていくほうが重要だと思います。

 

そういう中でも、家の広さが本当に問題ないかと悩まれている方に不安の解消ができればと思い書かせていただきました。ご参考になれば幸いです。

 

 

 家づくりの流れについては以下でまとめています。ご参考にしてください。

 

 

 間取りと資金計画について悩まれている方は以下をご参考にしてください。